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【Windows11】印刷設定がリセットされない!プリンターが前回の設定を記憶する問題の簡単解決法

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会社のパソコンをWindows 11にアップデートした後、「印刷しようとしたら、前に設定した『白黒印刷』や『両面印刷』がそのまま残っていて、いちいち標準に戻すのが面倒…」という状況になってしまって居る人が多く報告されています。富士フィルム(ゼロックス)、リコー、エプソン、キャノン、コニカミノルタなど様々なメーカーの複合機で起こっています。

この問題は、プリンタードライバーが「最後に使った設定を記憶する」ように設定されているために発生します。

この記事では、Windows 11のパソコンで、印刷設定を毎回「標準(デフォルト)」の状態に戻すための具体的な設定手順を解説します。この設定を行えば、二度と前回の設定に悩まされることはありません。

解決策:プリンターの「印刷設定」で記憶機能をオフにする手順

最も一般的で効果的な解決策は、プリンター本体の「標準の設定」を見直すことです。以下の手順に従って操作してください。

ステップ1:「設定」から「プリンターとスキャナー」を開く

まずはWindows 11の「設定」画面を開きます。

  1. スタートメニュー(タスクバーのWindowsロゴ)をクリックし、歯車アイコンの「設定」を選択します。
    • (または、キーボードの Windowsキー + Iキー を同時に押します)
  2. 開いた「設定」ウィンドウの左側メニューから「Bluetooth とデバイス」をクリックします。
  3. 右側に表示された項目の中から**「プリンターとスキャナー」を見つけてクリックします。

ステップ2:該当プリンターの「印刷設定」を選択

「プリンターとスキャナー」の画面には、あなたのパソコンに接続されているプリンターの一覧が表示されます。

  1. 設定を変更したいプリンターの名前をクリックします。
  2. プリンターの管理画面が開きます。その中にある「印刷設定」という項目をクリックしてください。
    • (※「プリンターのプロパティ」と間違えやすいので注意してください)

ステップ3:「標準の設定」に戻し、「記憶機能」をオフにする(最重要)

「印刷設定」をクリックすると、富士フィルム(ゼロックス)、リコー、エプソン、キャノン、コニカミノルタなど、お使いのプリンターメーカー独自の詳細設定画面が開きます。ここが最も重要なステップです。

  1. 標準設定の確認: まず、用紙サイズ(A4など)、印刷品質(標準)、カラー/白黒(通常はカラー)、片面/両面(通常は片面)など、あなたが「これが標準だ」と思う設定にすべて合わせます。
  2. 記憶機能のオフ: 次に、この画面のどこかに「前回使用した設定を記憶する」「最後の設定を保存する」「常にこの設定を使用する」といった趣旨のチェックボックスがないか探します。
    • このオプションは、「基本設定」タブにあることもあれば、「詳細設定」「その他」「ユーティリティ」といった別のタブに隠れていることもあります。
    もしこの項目にチェックが入っていたら、必ずチェックを外してください。 これが、前回の設定を引き継いでしまう元凶です。

ステップ4:設定を「適用」して完了

  1. チェックを外したら、必ず画面下部にある「適用(A)」ボタンをクリックします。
  2. 最後に「OK」ボタンを押して、設定画面を閉じます。

これで設定は完了です。

次回からWordやExcel、ブラウザなどで印刷ダイアログを開いた際、常にここで設定した「標準」の設定(A4、カラー、片面など)で表示されるようになります。

それでも解決しない場合の確認ポイント

上記の手順を試しても問題が解決しない場合は、以下の点も確認してみてください。

ポイント1:「プリンターのプロパティ」から「標準の値」を確認する

PCの管理者権限が必要な場合がありますが、より強力な標準設定の変更方法です。

  1. 前述のステップ2の画面(プリンターの管理画面)で、「印刷設定」ではなく「プリンターのプロパティ」を選択します。
  2. 「プロパティ」ウィンドウが開いたら、「詳細設定」タブをクリックします。
  3. 下部にある「標準の値…」ボタンをクリックします。
  4. ステップ3と同様の設定画面が開くので、ここで設定を標準に戻し、「記憶機能」などがないか確認して「OK」で閉じます。

ポイント2:ExcelやWordなど「アプリ固有」の設定を見直す

非常にまれですが、OSやプリンタードライバーではなく、ExcelやWord、Acrobat Reader(PDFソフト)などのアプリケーション自体が、独自に前回の印刷設定を記憶しているケースがあります。

もし、特定のソフトだけでこの問題が発生する場合は、そのソフトの「ファイル」メニューから「オプション」や「環境設定」を開き、印刷に関する項目がないか確認してみてください。

設定を見直して快適な印刷環境を取り戻そう

Windows 11アップデート後に発生する印刷設定の問題は、多くの場合、プリンタードライバー側の「記憶機能」が意図せずオンになっていることが原因です。

今回ご紹介した手順で「印刷設定」を見直すだけで、毎回標準設定から印刷を開始できるようになり、無駄な確認作業や印刷ミスを減らすことができます。ぜひ、お使いのプリンター設定を確認してみてください。

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