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iMac 2010のHDDをSSDに交換!

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iMacの動作が重い!

この動作の重さの原因はハードディスク(以下・HDD)にあります。
HDDは中の磁気ディスクを回転させて書き込みや読み込みを行うため、だんだん劣化していきます。
このiMacも10年もの月日がたっているため、HDDが使い物にならなくなってきました。
そこでこのHDDをSSDに交換して延命を図ろうということです。

SSD(ソリッドステートドライブ)は中で磁気ディスクがない半導体を使用した記憶媒体であるため、データの読み書きのスピードが高速なのが特徴です。

今回の交換作業後、OSの起動時間は45秒まで短縮されました。

それでは、早速交換していきましょう。

*今回の作業は本体の分解などを伴う作業です。作業の安全性(破損、感電などのリスク等)、交換後の動作などについては保証いたしかねます。

用意するもの

1,SSD

クルーシャルの1TBのものを用意しました。

2,2.5→3.5変換ブラケット

3,トルクスドライバー
サイズはT8とT10があれば大丈夫です。



SSDに換装の手順

液晶の取り外し

iMac2010は液晶のガラス部分は磁石で固定されているので、手で頑張って角を持ち上げるとガラスが取れます。
専用の吸盤なども購入することができますが、今回は使用せずに作業しました。

ガラスを取り外したら次は液晶を取り外します。
この液晶は両端が4本ずつトルクスねじで固定されています。
サイズはt10です。

ガラスを固定していた磁石があるので取り外したねじが引っ張られます。
慎重に作業しましょう。

ねじが取れたら、液晶を取り外します。
液晶の角を持って上にあげます。
この時に勢いよく持ち上げると、中のケーブルを断線させてしますので慎重に持ち上げます。

液晶を持ち上げながらケーブルを外していきます。
右側に2か所、中央に1か所、左側に1か所の計4か所あります。
自分に近い方から外していきます。

1か所目
手前に引き抜きます。

2か所目
手前に引き抜きます。

3か所目
奥側に抜きます。

4か所目
手前に引き抜きます。

ケーブルが全部取り外せたら、液晶を自分の方に少し引っ張ると、取り外せます。

HDDをSSDに換装

HDDに3本の線が刺さっているのでこれを抜きます。

HDDは手前側2か所がトルクスねじで固定されています。
サイズはt8です。
ねじを取り、HDDを手前に引っ込抜くと簡単に取れます。

このままだとHDDとSSDのサイズが違うせいで取り付けられないので、用意した変換ブラケットを取り付けます。
そしてもともとのHDDについていた取り付け金具も付けました。

取り付け手順は、HDDと外した時と逆の手順で作業します。

ここでこのように線が1本余ってしまうと思います。

これはHDDの温度を測っていたセンサーです。
これはapple独自の規格なので他のSSDやHDDにつけることができません。

これをこのまま放置(接続しない)するとファンが全開で回ってうるさいのですが、OSのインストール後にソフトを入れると制御できるので、このままの状態でOKです。

これでSSDの取り付けは完了です。

あとは逆の手順でガラスをつける前までの状態に仮組みします。

これで交換ができました。


OSのインストール

次はOSのインストールをします。

今回はインターネットを使ったインターネットリカバリーをします。

  1. まず電源ボタンを押した後、すぐにcommandキー+Rキーを長押しします。
  2. 地球のマークが出るまで押します。
  3. マークが出たらキーから手を放します。
  4. ここでネットワークの選択になります。
  5. 自分のWiFiのSSIDを探してパスワードを入力します。
  6. 有線LANがつながっているとこの作業が短縮されます。
  7. 地球マークを押すとインターネットリカバリーが始まります。

時間は大体30分くらいかかります。

リカバリーが終わるとmacOSユーティリティが起動します。

ここでディスクユーティリティを選択してSSDをフォーマットします。
フォーマットするSSDを選択して、上にある消去を選択します。

フォーマットはMac OS拡張(ジャーナリング)を選択してください。
名前は適当に決めて大丈夫です。

これでmacOSユーティリティに戻ります。
macOSを再インストールを選んでください。

使用許諾に同意します。

するとインストール先の選択になるので、先ほどフォーマットしたSSDを選択します。

これでインストールが開始されます。

OSがインストールされるまでの時間はだいたい20分くらいかかりました。

これでインストールは完了です。

無事起動出来たらガラスを取り付けて作業終了です。

電源を入れてからログイン画面に行くまでのタイムがなんと45秒でした。
HDDでは考えられない速さです。

ファンが回り続けてしまう問題

このインストールまでの流れでは、SSD取り付け時にHDDの温度センサー線を接続していないため、冷却用のファンが常に全開で回ってしまいます。

改善方法は”Macs Fan Control”というソフトを使ってファンを制御していきます。

ダウンロードリンク https://crystalidea.com/macs-fan-control

このページでfree downloadをクリックして、macOSを選択してダウンロードします。

ソフトを起動すると各ファンの回転数をcustomで変更できます。
これでファンが静かになります。

SSD化でまだまだ使える

今回は改造を伴う作業でしたが、SSDに交換することにより快適な環境を手に入れることができました。
また、今回はHDDがほぼ故障していたので中のデータはあきらめてクリーンな状態でOSを再インストールしましたが、HDDのデータがコピーできる場合は、SSDにコピーしてから組み込むことで使用環境を移行することができます。