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Windows Liveメール、OutlookメールをGmailに統合する方法

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WindowsLiveメールやOutlook(メーラー)で使用していたメールアカウント及び受信メールをGoogle Chrome上のGmailと統合し、すべてのメールをGmailで取り扱う方法をご紹介します。
Gmailではメインアカウントのだけでなく他のメールアカウントも一括して取り扱うことが出来ます。一元的なメール管理が可能になるため大変便利です。

今回は旧メールとしてPOPで受信するタイプのメールアドレスを別に持っているGmailアカウント(G Suiteで使用するGmailも可)に統合します。
*データ消失などに関して当方は一切の責任を負いません。御理解の上、作業を進めてください。

まずはGmailアカウントの設定です。Gmailをメーラー(WindowsLiveメールやOutlook)で利用できるようにします。

↓画像はクリックすると拡大できます。

Google ChromeでGmailにログインし、右上の■が9個並んだマークをクリック、表示された一覧から「アカウント」を選択します。

アカウントおよびセキュリティの変更の画面が表示されます。
「アカウントにアクセスできるアプリ」をクリックします。

「安全性の低いアプリの許可」の欄の右上にあるスイッチを右側(青くなります)にして「有効」にします。

設定後、このウィンドウを閉じます。

GmailのアカウントをIMAP接続(IMAP=メール受信の方式)できるように設定します。

右上の歯車マークをクリック、表示されたメニューから「設定」を選択します。

「メール転送とPOP/IMAP」のタブをクリックし、中段あたりにある「IMAPアクセス」の欄の「IMAPを有効にする」にチェックを入れます。

Windows Liveメールをお使いの場合

続いてWindows Liveメールの設定です。
Outlookを利用している方は読み飛ばしてください。
いままで使用していたメールアカウントの受信メールなどが表示されています。この受信メールをGmailの受信トレイに移行させていきます。

Windows Liveメールを起動します。

起動後、このメーラーにGmailのアカウントを追加します。左上のファイルメニューから「@+電子メール」ボタンをクリックします。

Gmailのメールアドレス、パスワード、メーラーに表示される表示名を入力して「次へ」で進みます。

この時、「手動でサーバー設定を構成する」にチェックを入れます。

Gmailの受信メールサーバー情報を設定します。

サーバーの種類:IMAP
サーバーのアドレス:imap.gmail.com
独自ドメインでGmailを使用するG Suiteサービスなどを使用している場合も「imap.gmail.com」となります。
ポート:993
セキュリティで保護された接続が必要:チェックを付ける
次を利用して認証する:クリアテキスト
ログオンユーザー名:Gmailのメールアドレス

送信メールサーバーの設定も画像を参考に各欄を入力します。
←クリックで拡大できます。
ポート番号の設定もしっかり確認しましょう。465です。

Windows Liveメールのホーム画面左側に設定したGmailアカウントの受信トレイなどが表示されます。

POPメールの受信メールをすべてGmailの受信トレイにコピーします。

POPメールの受信メールをすべて選択し、Gmailの受信トレイ(受信メール)にマウスの右ボタンでドラッグして表示されたメニューから「コピー」を選択するとコピーできます。

Gmailアカウントの受信トレイをクリックしてメールがすべてコピーされたことを確認します。

確認ができたらメーラーでの作業は終了です。

Outlookをお使いの場合

続いてOutlookの設定です。
いままで使用していたメールアカウントの受信メールなどが表示されています。この受信メールをGmailの受信トレイに移行させていきます。

Outlookを起動します。

起動後、このメーラーにGmailのアカウントを追加します。左上のファイルメニューから「アカウント情報」→「+アカウントの追加」ボタンをクリックします。

Gmailのメールアドレスを入力して「接続」ボタンを押して進みます。

Gmailの受信メールの情報を設定します。

サーバー:imap.gmail.com
独自ドメインでGmailを使用するG Suiteサービスなどを使用している場合も「imap.gmail.com」となります。
ユーザー名:メールアドレスを入力します
パスワード:メールのパスワードを入力します

正しい設定情報を入力すると「セットアップ完了」の画面が表示されます。

Outlookのホーム画面左側に設定したGmailアカウントの受信トレイなどが表示されます。

POPメールの受信メールをすべてGmailの受信トレイにコピーします。

POPメールの受信メールをすべて選択し、Gmailの受信トレイ(受信メール)にマウスの右ボタンでドラッグするとコピーできます。

*マウスの左ボタンでドラッグして持っていくと「受信トレイの中身をすべて移動」してしまいます。

Gmailアカウントの受信トレイをクリックしてメールがすべてコピーされたことを確認します。

確認ができたらメーラーでの作業は終了です。

ここからはWindows Liveメール、Outlook、どちらも同じ操作になります。
再びGoogle ChromeからGmailの操作・設定を行います。

Gmailの画面右上の「歯車マーク」をクリック、表示されたメニューから「設定」を選択します。

Windows Liveメールで利用していたメールアカウントの設定をGmailに行います。

設定画面の「アカウント」タブから「他のアカウントでメールを確認」→「メールアカウントを追加する」をクリックします。

表示された画面の入力欄にWindows Liveメールで使用していたメールアドレスを入力します。

入力後、次へをクリックして進みます。

ご利用中のメールの設定情報を元に各欄を入力・設定します。

チェック項目の「メールの取得にセキュリティで保護された接続を使用する」の欄はプロバイダからの指定がある場合にチェックを付けます。
また、Gmailの受信メールとPOPメールのどちらに送られてきたメールかを分けるために「受信したMessageにラベルを付ける」の欄にチェックを付けます。

正しい設定情報が入力されると設定完了画面が表示されます。今後はGmail上でこのアカウントのメールの送受信を行うため、「はい」の欄にチェックを付けて送信できるように設定します。

設定中のアカウントの表示名を入力します。

また、「エイリアスとして扱います。」にチェックを付けます。

入力後、次のステップに進みます。

設定中のメールアカウントの送信メールサーバー情報を入力・設定します。プロバイダからの設定情報を元に入力します。

正しく設定されるとメールアドレスの利用者の確認画面になります。

Windows Liveメールを起動してGoogleからの確認メールをチェックして「リンクをクリック」または「確認コードの入力(メールに記載されている)」を行い、アカウントの所有権を確認します。

ここまでのすべての設定が終わると、GmailとPOPメールの両方がGmailに統合された状態になります。

左の一覧にPOPメールのアカウント表示(設定したラベル)が確認できますが、このままではすべてのメールが受信トレイに入ってしまうので、次の項目でメールのフィルタ処理(振り分け)を設定します。

右上の歯車マークから設定を開き、「フィルタとブロック中のアドレス」タブをクリックします。

中段あたりにある「新しいフィルタを作成」をクリックしてフィルタの設定をします。

POPメールのアドレスに送られてきたメールを振り分け対象にするので「to」の欄にPOPメールのアドレスを入力します。

入力後、右下の「この検索条件でフィルタを作成」をクリックします。

この設定に対してどのような処理をするか、という設定画面になります。

「ラベルを付ける」にチェックを付けて先ほどのGmailに対してのPOPメールアカウント設定で作成したラベル名を選択します。

「フィルタを作成」ボタンの右にある「一致するスレッドにもフィルタを適用する」にチェックを付けて現在受信トレイに入っているメールに対しても処理を行うようにします。
設定後「フィルタを作成」ボタンをクリックします。

POPメールのアドレスに来たことが分かるようにラベルに名前を付けます。

入力後、「作成」ボタンをクリックします。

左の一覧に作成したラベル名が表示されます。

このラベル名をクリックしてPOPメール宛の受信メールが正しく振り分けられたことを確認します。

自分でわかりやすくするためにラベルの色を変更します。

ラベルの横の三角マークをクリックし、表示されたメニューから「ラベルの色」を選択して設定します。

受信トレイを表示させると、先ほど設定したラベルが表示されていることが確認できます。

これらの設定でGmailとメーラーで利用していたメールの統合が行えます。フィルタ、送信時にどのアドレスを利用するか、アドレス帳の統合等はまた別の記事でご紹介します。

今後、Windows Liveメール・Outlookを使用しない方は、アドレス帳や送信済みメールなどのバックアップを取った後、各メーラーに設定されているアカウントを削除してください。自動受信などが設定されている場合にGmailとメーラーの両方で送受信してしまうため、受信したメールがどこにいったかわからなくなってしまいます。
*データ消失などに関して当方は一切の責任を負いません。御理解の上、作業を進めてください。

Gmailのバージョンチェンジ等で画面表示や一部操作が変更になる場合があります。ご了承ください。